❶新型コロナウイルス感染症の
「後遺症(罹患後症状)」に悩んでいる方へ

未だに新型コロナウイルス感染症の猛威は衰えず、多くの方が感染し、その症状に悩まされています。新型コロナウイルス感染症で亡くなってしまう方は少なくなっているように思えます。一方、当店では新型コロナウイルス感染症の後遺症に悩むご相談が増えています。
新型コロナウイルス感染症の後遺症のメカニズムに関しては不明な点がかなり多く、病院治療でも改善されない、時間がかかる、という事で当店にご相談に来る方が多いです。
新型コロナウイルス感染症の後遺症に対して当店の考え方と対応を述べさせていただきます。

❷新型コロナウイルス感染症の後遺症とは

新型コロナ後遺症を検索してみるとその定義が書いてありました。
WHO(世界保健機関) は、罹患後症状について「新型コロナウイルスに罹患した人にみられ,少なくとも2カ月以上持続し,また,他の疾患による症状として説明がつかないもの.通常は発症から3カ月経った時点にもみられる。」と定義しています。
ポイントは①2~3ヵ月経過していても改善しない。②新しく他の病気に罹っているのではない。
の2点です。
じつは感染症の後遺症自体は新型コロナウイルスに限ったことではありません、SRASやエボラなど恐ろしい感染症からインフルエンザやヘルペスなどの身近な感染症でも起こることが確認されています。
後遺症のメカニズムは先に述べたように不明な点も多いのですが大きく分けて4つのパターンの「どれか」か「組み合わせ」で考えられています。

パターン1. 体内にまだ病原体(新型コロナウイルス)が残っている

感染した病原体がまだ体内に残っている、病原体由来の物質が残っている場合があります。新型コロナウイルスに感染し、回復後180日経過した患者さんを調べたところ、大腸、中枢、回腸、痔核、肝臓、胆のう、リンパ節などにおいてPCR検査で陽性が確認された例があります。
また、陽性判定から4か月後では約13%の人、7か月後でも約4%の人が糞便から新型コロナウイルスのRNAが検出されています(検出されたのは新型コロナウイルスのRNAであって、生きて感染性のあるウイルスを確認したわけではないことを注釈として付け加えておきます)。
少なくとも体内に感染した「病原体の何か」が長期的に残っていることがあります。当然これらの物質は身体にとって少量ですが「異物」とみなされ、免疫反応を起こす対象となります。その結果、発熱や頭痛、炎症が起きている状態であると考えられます。

パターン2. 新型コロナウイルスへの感染が自己免疫疾患を引き起こした

感染症にかかると免疫を活性化する働きが起きます。その際には免疫を抑制する細胞(Treg)の働きが抑えられ、免疫反応が過剰になりがちです。その状態でウイルスの持っている抗原が自己抗原に似ている場合、ウイルスを排除した後も免疫がウイルスと似た自己を攻撃してしまうことがあります。
(α連鎖球菌と掌蹠膿疱症、EBウイルスと慢性疲労症候群 等、ウイルスが自己抗原と似た物質を持ち、自己免疫疾患を起こすきっかけとなる、ということは多々あります)。
新型コロナウイルス感染者の場合は、細胞膜上にある神経伝達物質やホルモンバランスを調整するレセプターに対する自己抗体が発現してしまっているという報告が多数あります。
この結果、自律神経失調症と言われるような症状が多数出ていることが予想されています。

パターン3. 新型コロナウイルス感染による腸内細菌叢の乱れと潜在感染ウイルス(ヘルペス)の活性

新型コロナウイルスに感染すると、腸内にいる腸内環境を整えている酪酸菌という善玉菌が減っていることが知られています。腸内にいる酪酸菌は、腸内細菌叢の中でも特に免疫調整に関わっているという菌です。
なぜ、新型コロナウイルスに感染すると酪酸菌が減ってしまうのかという事に関しては不明な点が多いですが、感染症にかかると免疫力が働きます。免疫力というのは身体の様々な場所へ影響を与えます。その中でも影響を受けやすい(お互いに影響を与え合っている)場所として腸内細菌叢があります。
感染症への罹患をきっかけに腸内細菌叢バランスが乱れる。その影響が少し時間をおいて出てくることにより新型コロナウイルスと一見関係のないようなヘルペスウイルス類などの潜在的に感染しているウイルスが再活性化してしまうという事が予想されています(パターン②の自己免疫疾患にもつながります)。

パターン4. 永久的な組織·臓器障害

・新型コロナウイルス感染と異物排除のための炎症が強い、長いと臓器自体が傷つけられる、線維化してしまうという事があります。これが肺で起こると咳がいつまでも止まらない、という事につながります。

・新型コロナウイルスに感染した時、匂いが分からなくなるという方がいらっしゃいます。鼻の奥の嗅核のところに炎症が起こり、その症状が発生しています。新型コロナウイルスが排除された後、その傷ついた嗅核が修復されるためには時間がかかることや修復の際にミスを起こしていることで症状が長引いていると考えられています。後遺症のうち、嗅覚異常はこのようにして起こっていると考えられています。

・脳神経細胞で起こるとブレインフォグという状態が続くということであると考えられています。ウイルス感染による炎症により脳内の免疫が過剰に反応し、脳神経細胞にダメージを与えている状態が続くことにより起こっていると考えられています。

❸後遺症の症状は多数の要因の組み合わせ
原因の特定は難しい

新型コロナウイルス感染症の後遺症として出てくる症状をあげてみると、
倦怠感・疲労感、関節痛、筋肉痛、ブレインフォグ、咳(せき)、喀痰、息切れ(息苦しさ)、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、不眠、頭痛、抑うつ、発熱・微熱、嗅覚障害、味覚障害、動悸、下痢、腹痛、睡眠障害、筋力低下、その他の症状・・・
と出てきます。原因をピンポイントで特定できないので病院治療では対処が難しいというのが現状です。

❹当店の感染症後後遺症に対する考え方と対応

先に記述したように新型コロナウイルス感染症後後遺症の原因は4パターン程度に分けて考えることはできますが、実際に患者様がどの組み合わせにあたるのかを見極めるのは、ほぼほぼ不可能であると思っています。しかしながら当店では患者様の症状の組み合わせに対して漢方薬の組み合わせることで症状の改善を図ります。
西洋医学的な内服薬よりも自律神経失調症などの不定愁訴の類の症状を取ることに関して漢方薬は得意としています。それに加えて、免疫、抗炎症、細胞再生、腸内環境改善を目的としたサプリメント等を症状に合わせて提案させていただきます。

❺新型コロナウイルス感染症後遺症でお困りの患者様へ
店主よりメッセージ

新型コロナウイルス感染症後遺症は免疫力や体力のある人でしたら数か月でゆっくりと消えていくと言われています。一方、免疫力の低い人、高齢者、基礎疾患がある方などは何か月と長引く可能性が高いと言われています。お仕事をされている方など、早く後遺症の症状をなくして本来やるべきことに集中したいとお考えではないでしょうか?
当店の推薦する漢方薬やサプリメント等を組み合わせていただければ、本来、改善に数か月かかるところを大きく短縮することができると思っています。
また、後遺症の症状は明らかにストレスになり、放っておくと他の病気にかかるきっかけとなってしまいかねません。早急な対応が後々のQOLに関わってきます。

漢方やサプリメントの選別、費用や期間などは患者様の状態や目的、希望によって大きく変わってきます。お気軽にお電話をいただければとおもいます。